第5回 システムズエンジニアリングの論理構成要素定義の流れ

第5回 システムズエンジニアリング、MBSE<モデルベース・システムズエンジニアリング>コラム
一般社団法人JCOSE(Japan Council on Systems Engineering)※では、「システムズエンジニアリングとは、システムを成功させるための、複数の専門分野にまたがるアプローチと手段のことを指します。」と定義しています。
※一般社団法人JCOSE(https://www.jcose.org/)は、INCOSEの日本支部として、システムズエンジニアリングを日本に普及させることを目的としている団体です。
システムズエンジニアリング、MBSE(モデルベース・システムズエンジニアリング)とは、「システムの企画段階から運用・廃棄に到るまでのライフサイクルを通じて、全ての技術分野の成果を1つのシステムへとインテグレート(統合)する技術」と定義されています。
今回は、論理構成要素定義の流れについてご紹介します。
システム設計の流れ

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システム設計の流れをおさらいしましょう。
システム設計はシステムの要件を定義し、それを元に論理アーキテクチャを作成し、その後物理アーキテクチャを作成します。
ひとつ前のプロセス「システム要件の定義」で得られたシステム要件を元に、論理アーキテクチャを作成していきます。まずは「論理構成要素の定義」を行います。
※「システムの要件の定義」については、要求の定義と仕様化(USDM)をご参照ください。
本コラムでは、この「論理構成要素の定義」について、順序だてて説明します。論理構成要素が明らかになれば、「論理アーキテクチャの作成」、「物理アーキテクチャの作成」へと続きます。
論理構成要素定義の流れ

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論理構成要素定義の流れは次の通りです。
最初に、システムの境界を特定し、システムの範囲を明らかにします。
次に、機能要求を細かな機能要素に分解します。
最後に、分解した細かな機能要素を同じ責務でくくり、システム構成要素とします。
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なぜ分解してから統合するのか

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システムは、ユーザーや保守サービス担当者などの利害関係者に機能を提供します。システムの論理構成要素を機能要求から論理的に導出するための手段が、「機能分解」と「機能統合」です。
わざわざ一度分解したものを統合する理由は、分解したものでは粒度が細かすぎることと、機能要素の重複をなくすこと、同じ機能を一か所に集めることで変更に対するロバスト性を得ることができるためです。
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まとめ

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論理アーキテクチャを作成するために、最初に論理構成要素を明らかにする必要があります。
利害関係者に機能を提供する、つまり機能要求を満たすシステムとするために、「機能分解」と「機能統合」を行って論理構成要素を導出します。
機能を分解してから統合を行う理由は、機能を実現する仕組みとして重複をなくし、ロバスト性を得ることにあります。
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