第7回 システムズエンジニアリングの物理アーキテクチャ定義の流れ

【第7回MBSE<モデルベース・システムズエンジニアリング>コラム】
一般社団法人JCOSE(Japan Council on Systems Engineering)※では、「システムズエンジニアリングとは、システムを成功させるための、複数の専門分野にまたがるアプローチと手段のことを指します。」と定義しています。
※一般社団法人JCOSE(https://www.jcose.org/)は、INCOSEの日本支部として、システムズエンジニアリングを日本に普及させることを目的としている団体です。
システムズエンジニアリング、MBSE(モデルベース・システムズエンジニアリング)とは、「システムの企画段階から運用・廃棄に到るまでのライフサイクルを通じて、全ての技術分野の成果を1つのシステムへとインテグレート(統合)する技術」と定義されています。
今回は、物理アーキテクチャ定義の流れについてご紹介します。
システム設計の流れ

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システム設計の流れをおさらいしましょう。
システム要件の定義、ならびに論理構成要素の定義と論理アーキテクチャの作成が終わったら、いよいよ物理アーキテクチャの作成を行います。
論理アーキテクチャ設計との違い

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論理アーキテクチャでは、制約のない理想世界において、システムの構造・振る舞いを設計してきました。一方、物理アーキテクチャでは、制約のある現実世界におけるシステムの構造・振る舞いを設計していきます。
このように、一旦制約のない世界で論理アーキテクチャを検討することで、現実世界での、より最適な物理アーキテクチャに近づけることができます。
Eureka Boxは厚生労働省が実施している助成金、人材開発支援助成金の適用対象となります。
物理アーキテクチャ設計に必要なこと

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まず、論理アーキテクチャの構成要素に対し、非機能要求が与える様々な影響を考える必要があります。それらの影響によって、論理アーキテクチャの要素は現実世界における物理的な実体としての実現性を考慮した要素に変換されます。
物理アーキテクチャ設計の流れ

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物理アーキテクチャ設計の流れは次の通りです。
- ハード・ソフトの観点、分離・集約の観点を用いて、論理要素を物理的に意味を持つかたまりに整理する。
- 論理要素に対する物理要素とその組み合わせ案を検討する。
- 物理要素の組み合わせ案のトレードオフを分析し、物理構造を決定する。
- 物理要素間のインタフェース、振る舞いを定義する。
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まとめ

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物理アーキテクチャ設計では、制約のある現実世界におけるシステムの構造・振る舞いを検討します。
物理アーキテクチャを導出するために、まず論理アーキテクチャの構成要素に対し、非機能要求が与える影響から、現実世界における物理的な実体としての実現性を考慮した要素に変換します。
複数の物理構成要素の組み合わせ案を作成し、トレードオフ分析で決定します。
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