自律的な学習ツールであり、現場で使う参考書でもある実践的なEureka Box活用法|株式会社ハイレックスアクト様
- 小島 様(グローバル営業・開発本部 システム開発部 シニアチーフエンジニア)
- 俵谷 様(グローバル営業・開発本部 システム開発部)
- 鈴木 様(グローバル営業・開発本部 システム開発部)
課題
キャリア採用の社員が増加するなかで、メンバー間のスキルにばらつきが生じ、全体のレベルアップが必要になっていた。業務に入る前の教育として使えるコンテンツを探していたが、組織の実状に合うものが見つからず、忙しい社員が指導に費やす時間や、ツール・テキストなどの管理コストをかけられる状況ではなかった。
施策
自動車部品のECU開発事業が求めるコンテンツが充実しているEureka Boxを活用し、自律学習の環境を整備
ECU開発に携わる全メンバーを対象に、システム領域・ソフトウェア領域を中心とした自律的なオンライン学習環境を整備。強制・締め切りなしの「自学自習・参考書型」の運用として、年間の教育計画に組み込んで活用した。
効果
キャリア入社・新卒を問わず、「必要な時に必要なところだけを学べる」実践的な参考書として定着。先輩社員がつきっきりで教えなくてもベーシックな知識を習得できる環境が実現し、組織のスキルレベルの底上げと管理コストの削減を実現した。
目次
10年来の課題だった「スキルのバラツキ」と「教育コスト」
[小島様]
私たちの部門は、「パワースライドドア」などの自動車用ドアシステムの制御コントローラ(ECU)を自社で設計・開発・評価しています。私が所属するECU開発グループは、キャリア採用のメンバーが多いんです。入社してきた人たちは、それぞれいろいろな経験をしてきているのですが、得意な領域もスキルのレベルもバラバラです。入社してすぐに業務に入るのが難しいケースが多く、全体のスキルアップとレベルの均質化を図れる教育コンテンツがあればと思っていました。この課題は、10年前からずっと頭のなかにありました。
いろいろ調べても、「これだ」と思えるものはなかったですね。2~3年ほど前からキャリア採用の社員が一気に増えたこともあって、あらためて何かないかと探していた時に、ある展示会でエクスモーションさんのブースを見かけたんです。「探していたのは、これだ」と思って、すぐ声をかけさせていただきました。
[小島様]
いつでも気軽に学習できることと、コンテンツが私たちに必要なシステム領域やソフト領域にマッチしていたことが魅力でした。力を入れていきたいモデルベース開発のコンテンツが充実していて、しかも入口として取り組みやすいテキストが多いのが導入の決め手になりました。
ECU開発グループは、モデルベース開発とレガシー開発の担当が半々ぐらいの構成ですが、特定のメンバーだけでなく、グループ全員が同じように学べるようにしたいという思いがあったので、管理に手間がかからず運用しやすいのも重要なポイントでしたね。
[小島様]
コンサルタントに研修のプログラムを組んでもらうとか、オンサイト型のトレーニングはときどき見かけますが、Webで自分のペースで進められる技術系の学習ツールは珍しいとわかっていたので、検討はしていません。
展示会の後、オンラインでの打ち合わせで説明を受けて、すぐに社内の手続きを進めました。コストもリーズナブルで、導入のハードルが低かったのも大きかったですね。導入について親会社のIT部門に相談したら、「こんなのがあるんだ」「どうやって使うの?」と逆に聞かれて(笑)。トライアルなしで、全員分まとめて契約して一斉にスタートしました。
強制せず、「参考書として使える」環境を整える
[小島様]
正直にいうと、特にルールは設けていません。仕事をがんばっている社員を縛りたくなかったので。各自がそれぞれのペースで、やりたいものをやってもらうようにしています。ただし、グループとして年間の教育計画の中にEureka Boxを組み込んでいて、個人の目標として「この領域をやっておこう」といった話はしています。強制はせず、方向性を示す感じですね。
学習はやらされるものではないので、個々のやる気に委ねたいんです。私が考えるEureka Boxの使い方は、参考書や技術書のイメージです。「ここがわからない」「確認したい」という時にさっと引ける。そういう使い方で、技術や知識が身に付けば十分だと思っています。
[俵谷様]
私は3年前にキャリア入社したのですが、当時は上流工程の経験があまりなかったんです。ツール系の開発はやっていましたが、要件定義や仕様設計は、ほぼ初めてでした。
入社した時は、チームでUSDMを使い始めようというタイミングだったので、Eureka BoxをテキストとしてUSDMやプロダクトライン開発の基礎を学びました。実際の業務と並行して学べたのがよかったですね。誰かにいわれなくても自然に学べて、全体の4〜5割は進めていると思います。
USDMの後は、組織の開発プロセス強化の活動に合わせて、システムズエンジニアリング全体に広げていきました。会社の動きと学習を同期できたのは、コンテンツの幅広さがあったからです。
[俵谷様]
何よりも、参考書として使えるところです。一年前に学習した内容は、業務で使わないと忘れてしまったりすることもありますが、必要になった時に振り返れるのがありがたいですね。
世の中に参考書がほとんど存在しないようなニッチな分野でも、Eureka Boxはコースとして用意しています。専門書を取り寄せなくても、必要な知識を手軽に得られるのは、他にはない価値だと感じています。
[鈴木様]
私は昨年入社したばかりで、研究室の専門分野が全く異なっていたため、システムズエンジニアリングやUSDMを基礎から理解する必要がありました。ECU開発グループの研修が始まったタイミングで、「これを活用して学んでみよう」と紹介され、Eureka Boxを使い始めました。最初に学んだのは、USDMやSimulinkなど、実際の業務で使うツールや手法でした。
「なぜこの概念が必要なのか」といった背景の説明から、「どう作るのか」という流れまで整理されているので、全体像を理解するのにとても役立ちました。
マネージャー自身も、置いていかれないように学ぶ
[小島様]
メンバーに「システムズエンジニアリングをやっていこう」といったので、自分もこの機会にしっかり学んでおこうと思って、システムズエンジニアリングとはそもそも何かというところから始めました。
マネージャーの視点で、プロダクトライン開発や管理・マネジメント系の知識について、必要とされるレベルを把握するためにも使っています。上から順番にやる必要がなく、興味があるトピックにすぐに入れるのがいいですね。
『プロに直接相談できる「開発よろず相談会」の利用でさらなる高みへ
[俵谷様]
今後の業務を見据えて、足りない分野を補強していけるので、すごく役に立っているなと思っています。開発に関する多様なトピックがあり、ピンポイントで欠けているところをゼロから学べるのは便利ですね。
転職を機に、ECUの詳細な作業からシステム全体を扱う業務にカバー範囲が広がりました。Eureka Boxという参考書を活用しながら、足りなかった領域を埋めていけた実感があります。
[小島様]
俵谷さんのように「参考書として使っている」という声を聞くと、狙い通りに使ってくれているんだなと感じます。
今後さらに活用していきたいのが、Eureka Boxの「開発よろず相談会」です。わからないことをコンサルタントに気軽に聞けて、プロの視点で答えてもらえるサービスなので、社内の学習ツールとして常に使える状態にしていきたいです。
[小島様]
最近、機能安全のコンテンツが充実してきたので、次はサイバーセキュリティや監査系のコンテンツが増えるとうれしいですね。また、AIを活用した開発業務のサポートツールにも期待しています。タスク管理・工数管理・障害管理といった管理支援系の領域で、AIがアシスタントとして動いてくれるようなツールがあれば非常に助かります。
最近は、CoBrain(コブレイン)のトライアルも始めました。AIを活用して要件分析の工数を削減したいという思いがあるんです。当初は要件定義書のレビューがメインだったCoBrainが、要件定義の作成まで対応するようになったと聞いて、試してみようと思いました。エクスモーションさんは幅広い知見があるので、そのあたりの連携にもすごく期待しています。
私がハイレックスアクトに入ったのは2009年で、既にソフトウェア開発を内製化しようという話があったんです。ガイドラインやルール作りから始め、徐々に技術者を集めました。最初は新入社員を育てて、その後はキャリア採用に力を入れて、組織としても成長しています。
Eureka Boxのような学習システムを導入しつつ、今こうして俵谷さんや鈴木さんのような人材が育ってきているのを見ると、本当にやってきてよかったなと思います。世界的にソフトウェア開発のニーズが高まっているので、引き続き優秀な人材を輩出できればと考えています。
株式会社ハイレックスアクト
| 所在地 | 神奈川県横浜市西区高島1-1-2 横浜三井ビルディング29F |
|---|---|
| 資本金 | 3,000百万円 |
| 設立 | 2010年(平成22年)7月 |
| 事業内容 | 自動車用機能部品の開発、製造および販売 |
| URL | https://www.hilex-act.co.jp/ |






















