伴走トレーニングの、学習の「意識付け」と「継続」の仕組みによって知識を定着|株式会社SUBARU様
株式会社SUBARUにて、電動車の開発品質向上やシステム設計手法の確立に携わる増山様、機能構築や機能安全など要求導出に携わる磯部様と楊様のお三方に、Eureka Box伴走トレーニング(USDM入門)について、業務の傍らどのように学習時間を捻出し受講されたのかなど、実際に受講された感想をお伺いしました。
- 増山 将 様 (技術本部 パワートレイン設計部 MBD推進)
- 磯部 直澄 様 (技術本部 電子制御開発部 電子システム設計)
- 楊 博倫 様 (技術本部 電子制御開発部 電子システム設計)
課題
社内でモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)の導入を検討していたが、他社でも完全導入は難しいという話をよく聞いていたため、どこからどう始めたらよいか悩んでいた。
施策
実施プラン:Eureka Box伴走トレーニング(USDM入門)
→MBSEはUSDMの知識がある前提の学習必須のため、まずUSDMの基礎をスキルとして身に付け、その後MBSEを学ぶ予定。
効果
・基礎から学べるようコンテンツ設計してあり、初めてUSDMに触れる立場でも、事前に知っている立場でも良い講座。業務上でUSDMをこれから使う、あるいは一部使っており、更に実践していくことになるので、間違いなく役に立つ。
・伴走トレーニングは、最長3ヵ月の受講期間中、継続して学習していくので、自分のペースで勉強しやすく、振り返りも出来て頭に知識が定着しやすい。
目次
現在携わっている業務について
[増山様]
電動車の開発品質の向上を目指して、MBD(モデルベース開発)を活用したシステム設計手法の確立に係る業務を担当しています。
[磯部様、楊様]
電動車開発におけるシステム設計(システムズエンジニアリング)。機能構築や機能安全など、要求導出に係る業務を担当しています。
MBSE導入を検討も、どう始めたらよいか悩んでいた
[増山様]
社内でモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)を取り入れることを検討しておりましたが、どの会社でも完全導入は難しいという話をよく聞いていたため、どこからどう始めたらよいかと悩んでいました。
また、社内開催されたMBSEのセミナーも受けたことはあるのですが、とっつきにくく、予備知識がないとついていけない印象でした。
MBSEにはUSDMの知識がある前提での学習が必須だと考えていましたので、まずはUSDMの基礎を身に付け、その後MBSEを学ぶステップを踏むことにしました。
業務中の問題解決にも使えそうなコンテンツ
[増山様]
事前にEureka Boxでの学習内容の確認もさせて頂き、想像以上に有用そうな学習プログラムだと感じました。また、自由にトレーナーや同僚と会話や質問ができるメニュー(コミュニケーションスペース)があるので、実際の業務中での問題の解決にも使えそうだな、と。
基礎から学べて、業務上で間違いなく役に立つ
《サイトの使い勝手などはいかがでしたか? 》
[増山様]
各コンテンツページに、動画で使われているスライド画像が一枚ずつ張り付けられている、動画と同じ内容でテキスト形式での説明もあるのが便利でした。
そのため、私は動画形式で学習するより、テキスト形式で学習する方が多かったです。動画音声を聞くよりも、自分のペースでテキストを読みながら、頭の中で咀嚼して理解していました。
[楊様]
私も内容は画像とテキストを見ることが多かったです。コンテンツの表現がわからないこともありましたが、トレーナーとのコミュニケーションによって理解できたので、私にとって伴走トレーニングは必要だと思いました。
[磯部様]
途中まで動画で学習していて、あとで画像とテキストがあるのに気づきました。復習にもすごく便利で、とても良い見せ方だと思いました。
《学習の進め方についてはいかがでしたか?
伴走トレーニングでは、はじめに各受講者にご自身で学習スケジュールを立てて頂いてからスタートして頂きますが、ご活用頂けたでしょうか?》
[増山様]
事前に考えていたスケジュールから前倒しをして進めました。そういう意味では計画通りというわけではありませんが、自分でスケジュールを立てたことで学習する意識付けが出来たと思います。
また、定期的にトレーナーからフォローメールが来たので、ペースを作るのに良かったです。
[楊様]
計画通りには進められなかったですね。最後は月曜日から金曜日まで全て学習時間を入れて進めました。
[磯部様]
結果として、時間が取れるタイミングに纏めて学習時間を入れることになりました。そういう意味では、スケジュール通りには進まなかったですね。
いいなと思ったのは、トレーナーから『終了予定日までに終わらせるには、こういうペースでの学習が必要ですよ』とフォローしてもらったことで、危機感を感じることができたことです。フォローがあって助かりました。
《週次で行っていた、トレーナーからのフィードバックはどうでしたか?》
[磯部様]
週次くらいがちょうど良いと思いました。1週間の学習進捗を週末に送ってもらい、それを翌週始めに確認して、という感じで、ペースとしてはちょうど良かったです。
《学習時間はどのように捻出されていましたか?》
[楊様]
その日の仕事が想定より早く終わった際など、退社までの時間に実施していました。
[磯部様]
就業時間中に実施していました。仕事の状況次第で、ある仕事が終わって時間があれば学習するというような形でした。
トレーナーからのメールを見て、その週にどうするかを考えていました。週の頭に連絡が来るので、やらないと!という意識ができていました。
《1回あたり、どれくらいの学習時間でしたか?》
[磯部様]
まちまちですね。30分しか取れない時はレッスン1つ、時間がある時は4つ、とか。
30分あればレッスン1つ出来たので、レッスン1つが30分、という単位は都合が良かったです。
《USDM入門コースの伴走トレーニングの内容についてはいかがでしたか?》
[増山様]
基礎から学べるように設計してあって、初めてUSDMに触れる私でも理解できました。
ただ、サンプル事例が掲載されていますが、もっと具体的な事例掲載で、かつ掲載数も多いと良かったな、さらに一部抜粋ではなく全体像を複数のパターンで見られると良かったな、と思います。
[磯部様]
私はUSDMを事前に知っていて、社内でも講習を受けていましたが、そんな私にとっても良い講座でした。
USDMを自分がきちんと理解することで、その必要性を社内に説明し理解してもらえるようにしたいと思っていました。
そのため、USDMのレッスンの中で、これが出来るとこんなメリットがある、出来ていないとこんなデメリットがある、ということをコンテンツの中にも盛り込んでもらえるとさらに良かったかなと思います。
《1レッスンごとに実施される、理解度チェック(小テスト)の内容はいかがでしたか?》
[増山様]
ひっかけにまんまとひっかかってしまいました。
『要求』と『要望』だとか、言葉の定義が曖昧なままチェックを受けてしまって、いつまでたっても正解できなかったこともありました。
最後の演習になるまで、実際にUSDMを書くことがなかったので、ちょっとずつでもUSDMを書くような理解度チェックもあると良かったと思います。並べ替えだけだと消去法で絞り込めてしまうので。
[磯部様]
難易度はちょうどよいと思いました。1問1答形式で、どこが間違っているのかも把握出来ました。
《コースの最後に実施される、総合演習(コース修了テスト)の内容はいかがでしたか?》
[増山様]
易しすぎるということはなかったです。模範解答と自分の解答が乖離していたので、一から見直さないといけないとは思いましたが、テキストの内容を見返して振り返りながらやれば、一通りは出来ました。
[磯部様]
難易度はちょうどよかったです。これが出来るようにならないといけないというレベルなのだと感じました。
もし満足いく結果を残せない人がいるのだとすれば、レッスンの途中で少しずつUSDMを実際に書くようにすると総合演習でも良い結果が得られるようになるのでは、と思います。
《実際に業務でUSDMを書くことはありますか?》
[増山様]
私は今のところ、実務で直接使うことはないですね。ただ、MBSE業務に関わっているので、要求をばらしていくという考え方は応用出来ると思っています。
[楊様]
これから使うことになると思います。
[磯部様]
一部使っています。これから更に実践していくことになるので、間違いなく役に立つと思います。
《社外セミナーのような集合教育と、Eureka Box伴走トレーニングを比較して、どうでしたか?》
[増山様]
集合教育を受けて1~2日程度で終わってしまうと、受けっぱなしになってしまいがちで、時が経つにつれてすぐに忘れてしまうのかな、と。
伴走トレーニングだと、最長3ヵ月の受講期間中、継続して学習していくので、振り返りも出来て頭に知識が定着しやすいです。自分のペースで勉強しやすい点も良いですね。
デメリットは、しいて言うなら急な業務の兼ね合いで進捗できないこともある点でしょうか。
でもトータルで考えると、メリットの方が大きいと思います。
[楊様]
1日で1個、30分程度のレッスンを受けて継続して積み重ねていくのが良かったです。内容を理解するにも時間が必要と思いました。
[磯部様]
増山さんと同じ意見です。数日間の詰め込み型よりも復習しやすいし、知識の定着には時間が必要です。
1ヶ月2か月掛けて継続的に勉強するのが良いと思います。
また、復習で利用するシーンもあると思うので、受講済みの伴走トレーニングのコンテンツに、後日アクセスして参照できる点はありがたいです。
社内エンジニアのスキル転換・再教育にも活用を検討
《御社では、Eureka Boxを社内エンジニアのスキル転換・再教育のために学習利用する可能性についても検討されておられましたが、いかがでしたか?》
[磯部様]
昨今、製品のシステムはより複雑化してきており、システムズエンジニアリングや要求分解の重要性は増してきていると考えています。こういった業務に今後新たに従事する方のスキル習得だけでなく、既に従事している方の復習としても有効な教育コンテンツであり、社内でも機会があれば利用を推奨していきたいと思います。
[増山様]
私はUSDM自体を初めて知ったのですが、基礎から勉強して定着させるという意味でとても役に立つサービスだと思います。
私にとってはUSDMを業務で使うシーンは今のところなさそうで、業務に直結してはいませんが、業務上必要なエンジニアがスキルを習得するための教材としては、とても良いものだと思いました。
株式会社SUBARU
所在地 (本社) |
〒150-8554 東京都渋谷区恵比寿一丁目20番8号(エビススバルビル) |
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資本金 | 153,795 百万円(2021年3月31日現在) |
設立 | 1953年(昭和28年)7月15日 |
事業内容 |
<自動車>自動車ならびにその部品の製造、修理および販売 <航空宇宙>航空機、宇宙関連機器ならびにその部品の製造、販売および修理 |
URL | https://www.subaru.co.jp/ |