迅速な導入でXDDPとUSDM(要求仕様記述 )に関する技術力の底上げを推進|株式会社立花エレテック 様
- 伊藤 様(半導体技術本部 半導体技術一部長 兼 半技一課長)
- 林田 様(半導体技術本部 半導体技術一部 半技二課)
- 亀井 様(半導体技術本部 半導体技術一部 半技一課)
- 谷口 様(半導体技術本部 半導体技術一部 半技一課)
- 毛利 様(半導体技術本部 半導体技術一部 半技一課) ※順不同
課題
派生開発の効率化を実現すべく、2014年よりXDDPを導入していたが、技術者のスキルに差があった。上流工程における技術者のスキルの底上げにより、ソフトウエア開発組織全体の効率・品質を高めたかった。
施策
社員40名がUSDM(要求仕様記述)とXDDPを学習
要求仕様記述(USDM)を習得したうえで、XDDPの技術と実践的なノウハウを学習できるEureka Boxアカウント入替えプランを導入。全社共通の学習プログラムを導入することで、我流ではなく統一の開発技術の共有・定着を図った。
効果
1年で、約40名が利用。現場で実践できる技術・知見を得ることができ、開発における不具合発生をこれまでの1/4に減らすことができた。
目次
XDDPの技術レベルを底上げする学習方法の共通化を推進
[伊藤部長]
XDDPを活用していくなかで、課題となっていたのは社員の技術レベルのバラつきでした。各自でそれぞれ学習していたものの、うまく書ける人とそうでない人の差が埋まらず、悩んでいました。
実現したかったのは、XDDPの学習方法の統一化・共通化です。個々の社員がそれぞれに解釈するのではなく、立花エレテックとして技術に対する認識と学習方法を共有したかったんです。そんななかで、1年ちょっと前に、展示会でEureka Boxというサービスがあることを知りました。
さっそくサービス内容を調べてみて、最も惹かれたのは、新たな社員が入社してすぐに学習できるツールだったことです。USDMで記述する内容が、実際の案件ベースで具体的だったのも魅力でした。
将来的には、モデルベース開発やSPLの学習にも活用できそうで、使いやすいツールだと確信して採用しました。展示会で話を聞いたときの印象がよかったこともあって、他社のサービスについては一切検討しなかったですね。
「短期集中派」「すき間時間活用派」が半々。職場でも情報共有を実施
[林田様]
Eureka Box が導入されてすぐに、業務をうまく調整して1ヵ月ぐらい集中して受講しました。学んだことを、仕事のなかで確認するといった感じですね。
[亀井様]
開発業務の合間や、区切りがついたときに少しずつ学習しました。
[谷口様]
私も、ひと月で集中してやろうと考えてスケジュールを組みました。業務との兼ね合いがあって、1週間~2週間のなかでまる1日、しっかり集中して学ぶ日を決めました。
[毛利様]
私は、2ヵ月ぐらいかけて業務の合間に少しずつやっていったという形です。
[林田様]
周囲の人たちと、やってみてどうだったとか、ここが難しかったという話をしていました。
[亀井様]
進めていくなかで、解答例をみながら「なぜこうするべきなのか」と疑問があったときは、上司に教えてもらって理解を深めましたね。
[毛利様]
私は着手したのが早かったので、チームのメンバーに情報共有しています。ボリューム感やかかる時間、どんな課題が出るかなど、これからチャレンジする人たちが知っておいたほうがいいことを伝えました。
[林田様]
課題に解答した後、他の受講者の解答例を参考にできるのがよかったです。XDDPとUSDMを受講して、現場で使っている自社のUSDMのフォーマットを改善しました。ドキュメント作成がよりスムーズになったのは、学習の成果だなと思います。
[亀井様]
やはり課題の充実度と解答例ですね。学んだ内容を元に、社員同士で今後どうすべきかを話し合えたのがよかったと思っています。今まで仕様書を作成していて、わからない機能があったのですが、使ったほうがいいものがあることを知って、作り方が変わった実感があります。
[毛利様]
検索機能が優れており、以前に学んだことをすぐに確認できるのが、他のサービスと違うと感じたポイントです。自分が考えていることを言語化するのが苦手で、これまでは見づらいドキュメントを作っていたのですが、今回の学習を通じて「わかりやすく伝えよう」という意識が高まりました。
[谷口様]
学ぶ項目が細かく分かれているので、「いつまでにどこまで進もう」「次が終わったら休憩しよう」と、目標を決めてモチベーションをキープしながら学べるのがいいですね。それぞれの項目ごとにある短い動画がわかりやすくて、効率よく学習できました。
XDDPを実際に使う際に、以前より理由をしっかり書くようになって、影響範囲や試験で確認すべきことを抽出しやすくなりました。ドキュメントの質が上がったと感じています。
[亀井様]
解答例を見ても理解できず、先に進めないことがありました。「なぜ、こうなのか」がわかるようになっていると、なおよしですね。そういうときは、周囲のメンバーや上司に教えてもらってクリアしました。
[毛利様]
そうですね。解答例に添えられている理由が、もっとわかりやすいとありがたいですね。周りに聞かずに、考え込んでしまったことがありました。
実践的なプログラムと、効率よく理解できる動画が魅力
[毛利様]
今まで、こういった形で何かを学ぶことはなかったので、もっといろいろやってみたいです。XDDPのコンテンツが増えたと聞いているので、まずはそこからですね。
[谷口様]
仕事をしているなかで、まだまだ作り込みが甘いなと思う機会が多いので、今回のXDDPとUSDMを定期的に繰り返しで習得できたらなと思います。
[亀井様]
谷口さんと同じく、学び直したいという思いが強いです。今、進めている仕事が落ち着いたら、もう一度じっくりやりたいです。
[毛利様]
昨年、入社したばかりなので、新人と同じ感覚でEureka Boxに取り組みました。ひとことでいうと、「見ればわかるよ」ですね。ひととおり動画で説明されているので、この範囲を見ておけば大丈夫といえると思います。
[谷口様]
導入として、動画はいいですね。新人に、仕事の現場で実際にやってみようというのはなかなか難しいので、「動画の書き方を参考にして、Eureka Boxにある課題をやってみるといいよ」という感じでしょうか。
[林田様]
Eureka Boxが導入される前は、資料を渡されて覚えるしかありませんでした。Eureka Boxは実践的で、短い動画で効率よく理解することができて、経験が浅い人でも入りやすいといいたいですね。
サービス品質の向上と組織全体のレベルアップに有効なツールと評価
[伊藤部長]
Eureka Boxは、社内におけるUSDM(要求仕様記述)の基本的な知識や技術を標準化することができ、ノウハウの形骸化を防ぐ役割も担える有効なツールと評価しています。ここにいる3名が所属している空調機のチームは、昨年は不具合が20件発生していたのですが、今期は4件に減っており、学習の効果を実感しています。
Eureka Boxがなければ、人材育成の枠組みをすべて自分たちで作らなければなりませんでした。エクスモーションの知見とプログラムを活用して、社員の技術力の向上を迅速に進められたので、大変助かっています。
組織全体として、品質改善や技術の習得について継続的に実施しているので、今後もうまく活用していきたいと考えています。
株式会社立花エレテック
所在地 (本社) |
〒550-8555 大阪市西区西本町1-13-25 |
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資本金 | 58億74百万円 |
設立 | 創業: 1921年(大正10年) 9月1日 設立: 1948年(昭和23年) 7月12日 |
事業内容 |
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URL | https://www.tachibana.co.jp/ |