日本精工株式会社にて、開発プロセス改善と開発業務についてのエンジニア教育に携わっておられる須永様に、Eureka Box導入前に感じていた課題や、導入後に受講者に感じた実施効果についてお伺いしました。

須永 毅　様　（技術開発本部　新領域商品開発センター　技術開発第二部）

現在携わっている業務について

開発プロセス改善（PMBOK導入によるプロジェクトマネジメント推進、システムズエンジニアリング導入による新規開発プロセス定義と定着、XDDP導入による派生開発プロセス改善と定着、アジャイル型開発スタイル導入による先行開発プロセス改善）と開発業務に関連する技術教育に携わっております。

開発プロセス改善と働き方改革に、業務効率向上の必要性

社会ニーズを探り、そこから開発テーマを立案し、先行開発として取り組んでいるのですが、要求と仕様の区別がきちんと整理出来ていない状態でプロジェクトを進めてしまい、結局手戻りが多くなってしまう、など効率が良くないケースも散見されたため、システム開発プロセスの改善など業務効率を上げる必要性を感じていました。
会社として働き方改革に積極的に取り組んでいますが、業務自体が減るわけではないので、業務の時間対効率を向上させることも課題でした。
また、先行開発の領域におけるアジャイル的な開発スタイルへの取組みでは、モノが先行しがちな先行開発の中で、次の開発ステージに繋げるために残すべきドキュメントについて学ぶ場が必要と考えていました。

課題解決のために、まずは開発技術を理解して欲しい

課題解決のために、まずはエンジニアの理解が足りていないと感じていた、要求の定義と仕様化（USDM）やシステム開発の学習をして欲しかったため、必要な開発技術を学ぶことが出来るEureka Boxを導入しました。
1つのコンテンツが5分程度なので、受講者が自分のペースで、ちょっとしたスキマ時間に学習できる点が良いと思います。
また、Eureka Boxは全てのコンテンツが見放題なので、受講者へのテーマとした開発技術以外にも、モデルベース開発（MBD）や派生開発（XDDP）など、自身の興味のあるコンテンツで学習している受講者もいるようです。好奇心を持ってどんどん勉強したい人にはプラスだと思います。

業務が忙しい受講者も、空き時間で学習してくれる

定期的に頂いている全受講者の利用状況レポートを見ると、業務で忙しい傾向の受講者も空き時間を利用して学習してくれている傾向が見えています。
社内の打ち合わせで受講者同士の会話を聞いていた時、要求の抽出・定義の精度が上がっているのを感じたことがありました。

業務効率化に繋がることを期待

着実に学習を積み重ねている受講者もいるので、今後の業務効率化にも繋げてくれることを期待しています。
また今後は、開発プロジェクトにエンジニアをアサインする際の参考に出来るよう、社内でエンジニアのスキルマップを作るなど、スキルとタスクを定義して個人を評価できるような制度を整える必要があると感じています。Eureka Boxには、今後こうしたエンジニアのスキル評価の仕組み改善に寄与するような機能追加も期待しています。

日本精工株式会社 (にっぽんせいこう、英文名NSK Ltd.)

所在地 （本社）	〒141-8560 東京都品川区大崎1-6-3 (日精ビル)
資本金	672億円 (2021年3月31日現在)
設立	1916年11月8日 (大正5年)
事業内容	ベアリング（軸受）、ステアリング・電動パワーステアリングなどの自動車関連部品、ボールねじ・リニアガイドなどの精密機器製品、メガトルクモーターなどのメカトロ製品の開発・製造・販売
URL	https://www.nsk.com/jp/